「応募率の上がるキャンペーンサイトの作り方」タイトル

2009年10月 通販新聞社 月刊「ネット販売」連載記事バックナンバー

携帯電話を「通販ツール」に進化させるプロフェッショナル育成講座 タイトル ビジネス感度を高めで受講のこと

連載◆56時間目
「応募率の上がるキャンペーンサイトの作り方」

皆さんこんにちは、飯野です。最近では、モバイルを使ったキャンペーンがハガキやPCに並んですっかりメジャーになってきました。モバイルはいつも消費者の身近にあるツールですから、上手く利用すれば大きな集客効果が得られます。しかしその一方で、モバイルのキャンペーンは「わかりにくい」「面倒」といったユーザーの声を多く耳にします。昔からの方法であるハガキや多くの情報を載せられるPCと違って、モバイルは作り手側の想像以上に使いにくいのです。モバイルでのキャンペーンの成功は、それをどれだけ使いやすくできるかにかかっていると言っても過言ではありません。今回は、モバイルでキャンペーンサイトを作る際、どんなポイントに気をつければいいのかを勉強していきましょう。



アクセス方法はユーザーに選ばせる

まずはキャンペーンサイトへ来てもらうことが大事です。サイトへのアクセス方法は色々ありますが、店舗や製品パッケージ等から誘導する際、最も代表的なものがQRコードです。URLを直に打ち込むことなく、端末でコードを読み取るだけでアクセスできるので、今では最も一般的な方法となっています。ただし、まだ1割くらいのQRコードに対応していない端末のユーザーや、QRコードの読み取り方がわからないユーザー(特に年配の方に多い)がいるので、QRコードの横には必ずURLも表記しておきましょう(図1)。

キャンペーンサイトへのアクセス方法

URL直打ち以外のもう一つの方法が、メールからアクセスするという方法です。「このアドレスに空メールを送ってください」というあれです。この仕組みはどのようはものかというと、まず空メールを送らせることでユーザーのメールアドレスをサイト側が取得し、自動でメールを返信します。その返信メールにサイトのURLが記載されており、ユーザーはそこからサイトへアクセスできるというものです。QRコードよりもスピード感は劣りますが、URL直打ちよりは間違いが少なくなります。ただ気をつけなければならないのが、ドメイン指定受信を設定しているユーザーへの対応です。ドメイン指定受信を行っている場合、サイトからの返信メールのドメインを予め登録しておいてもらわないと、サイト側からメールが送信できません。これは注意文にしておく必要があります。

最近では、PCサイトでキャンペーンを行う際にも、モバイルからもアクセスできるようにPC上にQRコードを用意する企業が増えてきました。「携帯にURLを送る」という機能も見かけます。PCにするかモバイルにするかハガキにするか。参加方法を今はユーザーが選べる時代なのです。結果、PCよりもモバイルの参加者のほうが多かった、という事例もたくさんあります。

応募ボタンを探させない

ユーザーをキャンペーンサイトへアクセスさせたら、いかにして途中離脱を防ぎ、応募を完了させるかを考えます。まずアクセスして最初に表示されるトップページ。ここの作りは、サイトに来る前にあらかじめキャンペーン内容を説明しているかどうかに関わってきます。あらかじめ店頭ポスター等でプレゼント内容や応募条件が説明されている場合、トップページで即表示すべきは応募ボタンです。逆に説明がなく、サイトへ来て初めてプレゼント内容がわかるような場合、何の説明もなしに応募ボタンに誘導しても、ユーザーは応募する気になりません。その場合は、賞品画像やキャッチーな説明文を数行表示した後に、自然な流れで応募ボタンを付けるようにしましょう。あくまでも数行で要点を現すことがポイントです。ここで細かい注意点等を書きすぎると面倒がられたり、応募ボタンに辿り着けず離脱されてしまうので、細かい応募要項やルールは、別ページを設けて説明すること。

どちらの方法にしても、応募ボタンを「探させない」ことが大事です。ユーザーの大半は、手間をかけてまでわざわざ応募なんてしません。応募してもらうためには、ユーザーが頭を使わないで応募できるように促す必要があります。

応募フォームは記入例を必ず入れる

入力フォーム作成のポイント

応募フォームにはアンケートや住所入力など、入力箇所が多々あると思います。もちろん項目が少ないほうが離脱は減りますが、賞品発送やマーケティングの都合上、どうしても項目が減らせないことがあるかと思います。それでもできるだけ離脱しないようにするためにできることはいくつかあります。その一つが、入力例を必ず入れるようにすることです(図2)。氏名の入力一つにしても、記入例は必ず入れましょう。記入の仕方が分からず迷うことがユーザーにとってストレスになります。記入例がないために誤った記入をし、エラーになって次へ進めなかったらそこで大半のユーザーが応募を諦めてしまいます。また、入力ボックスをクリックした際、文字は指定の入力形式に自動で変えることも必須です。「半角カナ」と指定しているのに入力形式が漢字のままだったら、入力したい文字を半角カナにするのに一体何回クリックしなければならないでしょうか。クリック数が増えるたびに、離脱者も増えていくと思ってください。

このようにユーザーの立場に立って一つ一つ設計していけば、多少アンケート項目などが多くても、離脱を減らすことは可能です。モバイルのユーザーは基本的に、アンケート企画などはよく答えてくれる傾向にあります。もしあなたのサイトでキャンペーンを行って応募者数が少ないのなら、項目を減らす前に、ストレスを感じさせる応募フォームになっていないか、確認してみてください。

「友達に教える」機能も忘れずに

最後に、応募者を増やしたいのなら「友達に教える」機能も効果的です。サイト上からmail toでメールを立ち上げて、その本文の中に最初からURLを表示させておきます。よくコマースサイトの商品ページなどに付けていると思いますが、キャンペーンサイトでもこれは使えます。既にコマースサイトがある方はそれを流用して、是非作ってみてください。



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飯野勝弘プロフィール

飯野勝弘プロフィール

日本IBM㈱にて法人営業後、大手通販会社の通販部門責任者を経て、 ㈱MTI(ジャスダック上場企業)執行役員モバイルコンテンツ事業部長として、公式コンテンツ300サイト以上の立ち上げを経験。現在㈱モバイルコマース代表取締役として、全国の通販企業の携帯サイトコンサルティング業務を行う。
主業務に携帯サイトの設計企画、3キャリアへの公式承認代行(完全成功報酬制)、サイト開発、運営、売上UPコンサルティング、セミナー等 幅広く活動中。毎月4キャリア(ドコモ・KDDI・ソフトバンク・ウイルコム)へ通販企業様の公式サイト提案を行っている。数社のIT企業役員も兼務。


連絡先:東京都世田谷区用賀2-38-14 青木ビル 4階
電話03-3700-5259



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