「目的に合ったサイト構成とすぐできるアクセス数アップの方法」タイトル

2009年5月 通販新聞社 月刊「ネット販売」連載記事バックナンバー

携帯電話を「通販ツール」に進化させるプロフェッショナル育成講座 タイトル ビジネス感度を高めで受講のこと

連載◆51時間目
「目的に合ったサイト構成とすぐできるアクセス数アップの方法」

皆さんこんにちは、飯野です。先日、社内で、全国の大手通販企業のケータイサイト開設状況を調査しました。3年ほど前から同じ調査を行っているのですが、3年前に比べてケータイサイトを持っている企業が大幅に増えていました。予想はしていたことですが、今、明らかにケータイコマースの波が来ていると感じます。しかし、ケータイサイトを作ったからといって全ての企業が売上を伸ばしている訳ではありません。参入する企業が増えれば増えるほど、消費者は品質・ユーザビリティともに優れたサイトを選び、劣るサイトは淘汰されていくのです。

ユーザビリティはちょっとしたことで改善できますが、その方法はサイトの目的によって変わってきます。商品を売りたいのか、集客して会員登録させたいのか、などです。多くの企業は「売りたい」のだと思いますが、そうなっていないサイトがまだまだ見受けられます。今月は基本に戻って、「目的に合ったサイト構成」を一緒に考えていきましょう。



購入なのか登録なのか、サイトの目的を明確に

読者の皆さんがケータイサイトで目的とすることは、大きく分けて二つあるかと思います。一つは、サイト上で商品を売ること。もう一つは、サイト上で商品情報や店舗情報を提供して、そこから店舗へ誘導して商品を買ってもらうこと。このどちらをサイトの主目的にするかによって、サイトの構成は変わってきます。

「購入」を目的としたサイトであれば、購入に至るまでのクリック数、つまり購入遷移のページ数を少しでも減らすことが大切です。あなたの会社のサイトは、購入の前に会員登録が必須になっていませんか?会員登録を煩わしく感じるユーザーもいるので、購入は会員登録しなくても出来るようにするのがベストです。実店舗でポイントカード会員などがよくありますが、ほとんどの場合、会員にならなくても購入できますね。それと同じです。購入の前に会員登録があって、会員登録した後に元の購入途中ページに戻れなかったりするのは問題外です。

このサイトは購入させるための構成になっています

以上のような購入動線は基本中の基本ですが、購入に至るまでに目にするサイト構成も同じくらい大事です。図1をご覧ください。このサイトは購入させるための構成になっています。まずトップページにアクセスしてすぐに見えるのは、最上部のスクロール文字です。トップページの画像表示の待ち時間にも、動く文字は自然に目に入るので、ここで商品のアピールをすると効果的です。ありがちなのが単にサイトの紹介文を入れているサイト。これではいつも同じなのでユーザーが飽きてしまいます。

その下のページ内リンクは、購入する前によく使う「検索」や「ランキング」、そして多くのユーザーが見たがる「セール情報」などを、リンクの前方に表示させます。リンクを通過するたびにワンクリックが発生するので、少しでもクリック数を減らすためにこういった工夫が必要です。カタログ通販を行っている企業などは、サイトの上部にカタログ番号の入力欄を設けてください。また、ファーストビューに入るよう、いちおし商品の画像やランキング商品の画像を上部に表示して視覚的に訴えることも大事です。

一方、「登録」を目的としたサイトで大事なのは、登録リンクをわかりやすいところに設置することと、登録のメリットを明記することです。図2をご覧ください。トップページにアクセスしてすぐにリンクになるのが登録ページなので、ユーザーが迷いません。またここでは「期間限定」の文字をカッコ【】でくくっていますが、このカッコは文字を目立たせることができます。あまり多用せずに、ここぞというときに使うと効果的です。またページ内リンクでは、登録やメルマガなど、登録に関するリンクを前方に表示します。登録が無料の場合は、無料であるということを「FREE」の絵文字などを使ってアピールしましょう。こんな細かいことまで…と思うかもしれませんが、それがケータイの文化なのです。

購入と登録、どちらもサイトの目的としたい場合でも、どちらかを優先してサイト構成を練ってください。そうでないとユーザーが迷ってしまいます。よくあるのが、ブログや商品に直接関係のないコラムなどを目立つところに置いているサイト。そこから売上に繋がらないのでは意味がありません。目的をはっきりさせた上でサイトを作り、途中でメニューを追加する場合にも、必ず目的に立ち返ってから作っていくようにしましょう。

すぐできるアクセス数アップの方法

(1)見せ方の工夫でアクセス数アップ

必要なのが集客=アクセス数を上げること

目的をどうするにしても、サイトに必ず必要なのが集客=アクセス数を上げることです。ここで、簡単にできるアクセス数アップの方法を紹介します。図3をご覧ください。このサイトでは、もともと商品ごとに「お客様の声」を投稿・掲載していましたが、これまで階層下にあったためアクセス数も少なく、売上に繋がっていませんでした。それをトップページに表示したところ、投稿数が大幅に増え、製品詳細ページやそこから繋がる購入ページへの流入が増加しました。現在は毎日のように投稿があるためこの部分は毎日更新され、トップページは毎日変わっているように見えます。そうすると毎日見に来るユーザーが増え、サイトが活性化していきます。「新着投稿一覧」や「投稿数ランキング」も設置するなど、アクセス数の多いコンテンツには特に力を入れてユーザビリティ改善を行っています。

(2)PCサイトにQRコードを載せる

PCサイトをお持ちの企業様に是非やっていただきたいのが、PCサイトの目立つところに携帯サイトのQRコードを表示させることです。これをやるのとやらないのでは大きな違いがあります。調査によると、QRコードを利用する際のメディアで最も多い「雑誌」の次に多いのが「PCサイト」で、約半数の人がPCサイトのQRコードを利用しています(ケータイ白書2009より)。これを利用しない手はありません。PCサイトでケータイサイトを紹介するときは、PCとはまた違った便利な使い方ができることや、PCと同じIDとパスワードで利用できることなど、メリットを記載するとさらに良いでしょう。 次回もケータイの動線を中心に勉強していきます。



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飯野勝弘プロフィール

飯野勝弘プロフィール

日本IBM㈱にて法人営業後、大手通販会社の通販部門責任者を経て、 ㈱MTI(ジャスダック上場企業)執行役員モバイルコンテンツ事業部長として、公式コンテンツ300サイト以上の立ち上げを経験。現在㈱モバイルコマース代表取締役として、全国の通販企業の携帯サイトコンサルティング業務を行う。
主業務に携帯サイトの設計企画、3キャリアへの公式承認代行(完全成功報酬制)、サイト開発、運営、売上UPコンサルティング、セミナー等 幅広く活動中。毎月4キャリア(ドコモ・KDDI・ソフトバンク・ウイルコム)へ通販企業様の公式サイト提案を行っている。数社のIT企業役員も兼務。


連絡先:東京都世田谷区用賀2-38-14 青木ビル 4階
電話03-3700-5259



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