「離脱率を下げる

2008年12月 通販新聞社 月刊「ネット販売」連載記事バックナンバー

携帯電話を「通販ツール」に進化させるプロフェッショナル育成講座 タイトル ビジネス感度を高めで受講のこと

連載◆46時間目
「離脱率を下げる"プラスアルファ機能"(1)」

皆さんこんにちは、飯野です。ここ数年の間、いろいろな企業様に携帯サイトを作りましょう作りましょうと言い続けてきましたが、2008年も終わりに近づいた今、ほとんどの企業様は公式・一般問わず何らかの形で携帯サイトを持っている時代になりました。また、商品が買えない、使い方が分からない、というようなどうしようもないサイトも以前より少なくなりました。最近は、ショッピングサイトとしての機能は一通り揃っているしクレームもない、しかし、「売上げは横ばいで伸び悩んでいる」という声を多く聞きます。売上げが伸びないのは、購入完了するまでに離脱するユーザーがいるからです。今回は、「これが無くてもサイトは成り立つが、あると格段に使いやすい⇒離脱率が下がる」という機能を紹介していきます。



あらゆるページに「友達に教える」機能を

あらゆるページに「友達に教える」機能を

メールアドレスを登録するときに、入力の手間を考えて空メールでも登録できるようにしているサイトは多いと思います。しかし、お客様にとって空メールが必ずしも使いやすいかというとそうではありません。携帯を使い慣れているユーザーの中には、手打ちや空メールを立ち上げるよりも、メールアドレスを端末の機能から呼び出して挿入するほうが早いというユーザーがいます。そのことを考えると、手打ちと空メールの両方を用意するのがベストです。ドメイン指定受信者向けの説明も忘れずに。


メールアドレス登録は2種類の入力方法を用意

あらゆるページに「友達に教える」機能を

IT以外の業界でもまだまだそうだと思いますが、確認作業の基本はまずは「紙」だということです。いくら作るものが小さい画面の携帯サイトだからと言って、「出来たのでサイトを見て下さい」では大抵の場合、見てはいただけません。弊社ではデザインや設計書は基本的に「紙」(パワーポイントなどのすぐに印刷可能なファイル)と「URL(実機で見れる状態)」にして送るようにしています。携帯サイト上に表示される画面を、紙で見られるようにし、お客様にそこへ直接、修正やご要望を書き込んでいただくためです。それをFAXでお送りいただくことも多いです。この「紙にする」作業はそれなりに手間がかかりますので、世の中にはこれをやらないモバイル企業もたくさんあります。しかし、弊社はこれが一番大事だと考えています。

これを最終工程で行うことで、デザイン納品のギャップはほとんどありません。


「戻る」はどこに戻るのかはっきり示す

よく見かけるのが、ページの一番下に「戻る」というリンクです。何気なく使っているサイトはたくさんありますが、お客様は本当にそのボタンを使っているでしょうか?ご自分で携帯サイトを使うとき、たいがいは端末の戻るボタンで前のページに戻っているのではないでしょうか。

サイト上に「戻る」とあっても、どこに戻るのか分からない場合があります。トップページから入ってきたならトップページへ戻りますが、検索で直接アクセスしてきた場合、その「戻る」リンクで検索結果ページには戻れないはずです。こういった使いにくさを回避するために、「戻る」リンクは極力使わず、「TOPへ戻る」など、リンク先のページ名を表示するようにしましょう。単純に前のページに戻らせる場合は、「携帯の左or戻るボタンでお戻りください」などとテキストで表示すると分かりやすくなります。

ユーザー視点になって画面を設計しないと、安易な表記になりがちです。サイトを作ったら、まずは何もサイトのことを知らない人に使ってもらって感想を聞いてみるのが一番です。

「戻る」はどこに戻るのかはっきり示す

「ブックマークする」表示でアクセス増加

「ブックマークする」表示でアクセス増加

携帯サイトへのアクセス方法は、調査によると1位は「ブックマーク/お気に入り」で83.8%、次いで検索エンジン、アクセス履歴、となっています(2008年ネットエイジア株式会社調べ)。自らブックマークしてくれるお客様もいると思いますが、サイト上でも「ブックマークで簡単アクセス!」のように表示してアピールしましょう。リンクからのブックマーク機能はauなら設定可能です。場所はページの分かりやすいところに表示するのが良いでしょう。トップページの他、マイページや更新の多いページなど、常にアクセスされやすいページにもブックマークをつけると効果的です。


人気の検索キーワードを表示する

人気の検索キーワードを表示する

サイト内にフリーワードの検索がある場合、検索ボックスの下に「人気の検索キーワード」を表示してみてください。これはレコメンド機能の一つです。ユーザーは他の人が何を検索しているか気になるものなので、これをきっかけに購入へ近づけることができます。目的がなくてなんとなくサイトに訪れたユーザーにもこれは効果的です。キーワードをリンクにして、クリックすると検索結果画面が表示されるようにしてください。


ページ内リンクで、見たいページへすぐアクセス

ページ内リンクで、見たいページへすぐアクセス

トップページなど一つのページに多数のメニューがある場合、下までスクロールしなくても見たいページへすぐにアクセスできるよう、メニューのリンクへのページ内リンクをつけましょう。特にいつも同じページを見るヘビーユーザーにとっては、ページ内リンクがあるのとないのでは、使い勝手に大きな差を感じます。ページ内リンク自体の順番も、よく使われるメニューから手前に表示するよう考慮する必要があります。


まとめ

サイトを修正したら、ぜひ効果検証をしてみてください。それぞれの箇所の離脱率が少しずつ下がれば、採取的に売上げアップに結びつきます。次回は続編です。



他の記事を見る


矢印 アイコンバックナンバー目次へ


飯野勝弘プロフィール

飯野勝弘プロフィール

日本IBM㈱にて法人営業後、大手通販会社の通販部門責任者を経て、 ㈱MTI(ジャスダック上場企業)執行役員モバイルコンテンツ事業部長として、公式コンテンツ300サイト以上の立ち上げを経験。現在㈱モバイルコマース代表取締役として、全国の通販企業の携帯サイトコンサルティング業務を行う。
主業務に携帯サイトの設計企画、3キャリアへの公式承認代行(完全成功報酬制)、サイト開発、運営、売上UPコンサルティング、セミナー等 幅広く活動中。毎月4キャリア(ドコモ・KDDI・ソフトバンク・ウイルコム)へ通販企業様の公式サイト提案を行っている。数社のIT企業役員も兼務。


連絡先:東京都世田谷区用賀2-38-14 青木ビル 4階
電話03-3700-5259



トップへ戻る アイコントップへ戻る

» モバイルコマース トップページ » 通販新聞社 月刊「ネット販売」連載記事バックナンバー » 「離脱率を下げる"プラスアルファ機能"(1)」