「“デコメ”徹底研究(1)」タイトル

2007年4月 通販新聞社 月刊「ネット販売」連載記事バックナンバー

携帯電話を「通販ツール」に進化させるプロフェッショナル育成講座 タイトル ビジネス感度を高めで受講のこと

連載◆26時間目
「“デコメ”徹底研究(1)」

皆さんこんにちは、飯野です。今回から2回にわたって、携帯コマースサイトにおける「デコメール」活用法について考えていきます。お読みくださっている携帯サイト担当の貴方、テキストだけのメルマガを、業務の合間に呑気に打っていませんか?メルマガはここまで進化しているのです。



時代は“デコメール”

皆さんは「デコメール」を使ったことはあるでしょうか?デコメールとは、簡単に言うとHTMLメールのことです。文字や背景に色を付けたり画像を挿入したりできるので、見た目がカラフルで楽しいのが特徴です。女子高生がよく電車で熱心に打っている“あれ”ですね。略して「デコメ」といいます。

(図1)デコメール利用状況

デコメールはドコモが2004年にFOMA900iシリーズからサービスを開始し、今ではKDDIがデコレーションメール、次いでソフトバンクがアレンジメールというHTMLメール機能をスタートさせています(今回は総称して“デコメール”と呼びます)。
調査によると、10代女性の9割がデコメールを利用したことがあると答えています(図1)。特に、他社に先がけてスタートしたドコモでは、現在7割のユーザーがデコメールを使っており、デコメールコンテンツ課金サイトの市場規模は月約5.1億円に上るといいます。これはメールを重要な集客ツールとしているコマース企業には無視できない数字です。
とはいっても、日常的にデコメールを使わない方にはいまひとつ実感しにくいのが現状ではないでしょうか。ちなみに、弊社でアルバイトをしている現役女子大生に聞いてみたところ、「メールはいつも必ずデコメール」とのこと。驚きですね。

略語と絵文字で飽きさせない

(図2)(図3)デコメサンプル

実際、携帯コマース界でのデコメール事情はどうなっているのでしょうか。現時点でiモードのショッピングカテゴリにあるサイトを見た限りでは、メールマガジンにデコメールを採用しているサイトは、まだほんの一部のようです。その中でも特に目を引いたサイトのデコメールをここで紹介したいと思います。
まずは「ガールズショッピング」(ゼイヴェル運営=(図2))。ここのメルマガを初めて見た方はきっと衝撃を受けることでしょう。 メール本文を開くと派手なロゴに濃い背景色がびっちり。内容は一見ショッピングとは関係のない、まるで友達からのメールのような話し言葉(これもポイント)に始まり、凝ったアスキーアートで季節にちなんだストーリーが繰り広げられます。
ここまでで商品説明はまったくありませんが、“何が始まるのだろう”と思わせてくれ、飽きずに読ませることができます。
次に入る商品説明もストーリーに沿っているので実に自然で、この先や次号も読んでみたくなります。
メール開封のきっかけとなる件名にも注目です。略語と絵文字が満載の件名は、“若者言葉”に疎い方は読めないかもしれませんが、圧倒的に多い若い女性ユーザーにはこれが受けるのです。なおかつ売り文句もしっかり入っているのがポイントです。これはデコメールでなくとも見習いたいところです。
サイトにはこの他にもファッションのタイプやブランド別に約40種類ものメルマガがあり、ほぼ毎日配信されています。売れているサイトの秘密はメルマガにあるといえます。

画像下のテキストから一発リンク

次に紹介するのは「楽天市場」(楽天運営)のメルマガです(図3)。商品画像をしっかり入れ込み、メールというよりまるでサイトの1ページのような充実ぶりです。見ていくと分かりますが、このメルマガには、テキストのメルマガに必ず入っている“リンクURL”の表示がありません。画像の下のテキスト部分がそのままリンクになっているため、とても自然にクリックさせることができるわけです。これもデコメールの特徴といえます。画像を入れられるのは、デコメール最大のメリットです。メルマガ担当者の中には、テキストメールの限られた文字数の中で、商品の良さをどう伝えようか悩んでいる方もたくさんいることでしょう。そんなときデコメールは、画像を入れれば一発で伝わる救世主となります。

今からでも遅くない!デコメで勝ち組に

このようにデコメールを活用することで、表現の幅を一気に広げることができます。ここで、デコメールでできることをまとめてみます。

<デコメールでできること>
(1)画像を挿入できる。
(2)文字の大きさや色を自由に変えられる。
(3)文字が動く(点滅、テロップ、左右にスウィング)。
(4)背景色が変えられる。

いかがでしょうか?パケット定額制や3Gの普及に伴い、デコメールはこれからますます増えていくと思われます。ショッピングのカテゴリでは導入しているサイトはまだ少ないので、今から導入すれば強力な集客ツールとして、他のサイトに差をつけることができるでしょう。
次回は、サイトにデコメールを実際に導入する方法や注意点について見ていこうと思います。



他の記事を見る


矢印 アイコンバックナンバー目次へ


飯野勝弘プロフィール

飯野勝弘プロフィール

日本IBM㈱にて法人営業後、大手通販会社の通販部門責任者を経て、 ㈱MTI(ジャスダック上場企業)執行役員モバイルコンテンツ事業部長として、公式コンテンツ300サイト以上の立ち上げを経験。現在㈱モバイルコマース代表取締役として、全国の通販企業の携帯サイトコンサルティング業務を行う。
主業務に携帯サイトの設計企画、3キャリアへの公式承認代行(完全成功報酬制)、サイト開発、運営、売上UPコンサルティング、セミナー等 幅広く活動中。毎月4キャリア(ドコモ・KDDI・ソフトバンク・ウイルコム)へ通販企業様の公式サイト提案を行っている。数社のIT企業役員も兼務。


連絡先:東京都世田谷区用賀2-38-14 青木ビル 4階
電話03-3700-5259



トップへ戻る アイコントップへ戻る

» モバイルコマース トップページ » 通販新聞社 月刊「ネット販売」連載記事バックナンバー » 「“デコメ”徹底研究(1)」