「検索のBESTな遷移とは」タイトル

2006年1月 通販新聞社 月刊「ネット販売」連載記事バックナンバー

携帯電話を「通販ツール」に進化させるプロフェッショナル育成講座 タイトル ビジネス感度を高めで受講のこと

連載◆11時間目
「検索のBESTな遷移とは」

皆さんこんにちは、飯野です。今号は「効果的なサイト活性化策」第3弾として、「検索」を勉強していきましょう!「検索」はショッピングサイト4大要素の1つだということは前号でお伝えしました。その中でも大変奥が深い要素なので、今回は強力な助っ人に登場して頂き、お話していきます。元㈱NTTドコモ コンテンツ&カスタマ部の高橋利樹氏にご教授頂きました。


携帯サイトで「検索」のベストな遷移は、「TOP(検索)⇒商品画像+金額+仕様⇒購入」の3階層です。

「検索」のベストな遷移は、「TOP(検索)⇒商品画像+金額+仕様⇒購入」の3階層

トップ画面から3階層目で購入までいけるサイト、これが一番です。皆さんのサイトは何階層目で購入できるでしょうか?そして同じ商品を他社のサイトで購入しようとした場合、何階層で購入できるか?調べてみることをオススメします。
とにかく、ショッピングサイトは階層が短いのが一番だということを覚えてください。ここで重要なのは、安易に「次へ」画面にせず、なるべく同じページに入れるように工夫することです。

多少画面が長くなって、スクロールしても仕方がありません。ただし、携帯ユーザーは「次へ」いくより「下へ」いく(スクロール)ことを好むことを忘れずに。理由は“パケットの文化”だからです。定額制といっても利用者はまだ3割です。それに、次にいくより下へ行った方が時間がかかりません。あまり長くなる画面は逆に表示スピードを落としてしまい、そもそも見てもらえなくなることがありますので注意してください。長くなる画面の場合、途中途中で「上へ戻る」ボタンをつけることも忘れずに!

さて本題に入りましょう。検索には大きく2つの用途があります。(1)サーチ型(グーグルタイプ)と(2)ディレクトリー型(ヤフータイプ)で、これらは用途によって使い分けることが重要です。

<1>サーチ検索型

前号で少し触れた通り、「検索」は主に目的買いの人が利用するサービスだとお話致しました。例えば、本「例:ハリーポッター」を購入したい人が、「本  ⇒ 洋書 ⇒ 映画 ⇒・・・」など選んでいくとイライラしますね。いっそのことTOP画面の「検索」から一発で商品を出したいところでしょう。

「検索」のベストな遷移は、「TOP(検索)⇒商品画像+金額+仕様⇒購入」の3階層

この場合は、(1)サーチ型。商品点数が多い場合は必ず入れなければいけない「検索」エンジンです。特に商品名が分かっている物で有効です。(例えば、本/CD/DVD/電化製品/PC/ブランドの商品等)

開発側としては、とにかく簡単に調べさせること、これに尽きます。図(2)のようにまず商品名を入れ、そのすぐ下にプルダウンメニューで、商品番号やISBN、メーカー名などを入れ、絞り込みをできるようにします。

忘れてはいけないのは、そういう番号を知らない、あるいは忘れてしまったお客様向けに「あいまい検索」として「すべて」「全部」または「ALL」を選択できるようにしておくことです。

<2>ディレクトリー検索型

次にディレクトリー検索型です。多くの皆さんが経験済みかもしれませんが、商品ジャンルの分け方はいつも頭の痛い作業ですね。

例えば、最近流行の「ipod」をディレクトリーに入れる場合、「PCカテゴリー」に入れるのか?または「AVカテゴリー」に入れるのか?――このように迷う商品って実はたくさんあります。

こういう場合は迷わず、当てはまりそうな全カテゴリーに入れてください。1商品=1カテゴリーにしか入っていない場合は明らかに販売機会を損失しています。こういうケースは結構多く、データを整理する人の考え方で運営されてしまっていて、とても残念に思います。

デパートを想像してみてください。例えば石鹸を買いにデパートに行った場合、ある人は贈答用に「ギフト」フロアに、ある人は「バストイレ関連」フロアに、またある人は「健康商品」フロアに行くはずです。つまり、お客様の商品に対するニーズは多様なので、該当しそうなカテゴリーにはすべて並べてあげることが重要となります。

次にファッションを例に挙げると、通常、「男性」「女性」で区分して、その下に「パンツ」「ジャケット」などがジャンル分けされると思いますが、できればもう1つ別の切り口で検索させてあげるとそのサイトの特徴が出やすくなります。「フォーマル」「カジュアル」や「週末に着る服」「デートに着る服」などです。これはそのサイトのレコメンドにもなり、企業の強みを活かせるところです。

「アンド検索」「OR検索」も効果的

さらに上位機能として「サーチ検索」の場合、全文サーチを入れるのであれば、「アンド検索」「OR検索」を入れるとBESTです。

お客様が初心者の場合、そこまで使うことはないですが、上級者の場合はここまで検索内容を高めてあげると満足度が高まります。「上級者=リピーター=そのサイトの優良顧客」ということを忘れないでください。ショッピングヘビーユーザーは、検索作業が不便なサイトには二度と来ないと思った方がいいでしょう。

「アンド検索」を入れているにもかかわらず、それが検索枠の近くに書いてないため、ユーザーが分からないケースもあるようですが、これももったいない話です。

もう1つ高度な機能として「詳細検索」についてお話します。

例えば、DVD機器を買いたい人が、DVDディレクトリーをたどっていく場合、DVD用の「詳細検索」を出してあげましょう。「容量」「メーカー」「金額」などが出てくるイメージです。

というのも、リアルな店舗では、日常的にこの役目は店員が行っているからです。DVDが欲しいお客さんは、望用途に合ったものかさっぱり分からないはずです。そこで店員は同じ300GBのA社製とB社製を比較して何が違うかを教えてくれるわけです。

本来はサイトも、そうあるべきですね。いきなり検索で「パナソニックの**」と表示されても、それが果たして自分に合った商品なのかどうか、他社にも同じような内容の機器はないのか?とても気になるはずです。こういうユーザー心理を捉えて検索機能に付加することができれば、サイト活性化にさらに役立つはずです。

ちなみに、サーチ検索の場合も当てはまります。サーチ検索後の下に「DVD詳細検索はこちら」をつけて誘導してあげればOKです。


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飯野勝弘プロフィール

飯野勝弘プロフィール

日本IBM㈱にて法人営業後、大手通販会社の通販部門責任者を経て、 ㈱MTI(ジャスダック上場企業)執行役員モバイルコンテンツ事業部長として、公式コンテンツ300サイト以上の立ち上げを経験。現在㈱モバイルコマース代表取締役として、全国の通販企業の携帯サイトコンサルティング業務を行う。
主業務に携帯サイトの設計企画、3キャリアへの公式承認代行(完全成功報酬制)、サイト開発、運営、売上UPコンサルティング、セミナー等 幅広く活動中。毎月4キャリア(ドコモ・KDDI・ソフトバンク・ウイルコム)へ通販企業様の公式サイト提案を行っている。数社のIT企業役員も兼務。


連絡先:東京都世田谷区用賀2-38-14 青木ビル 4階
電話03-3700-5259



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