「効果的なサイト活性化策とは(1)~「限定」「ギャザリング」~」タイトル

2005年11月 通販新聞社 月刊「ネット販売」連載記事バックナンバー

携帯電話を「通販ツール」に進化させるプロフェッショナル育成講座 タイトル ビジネス感度を高めで受講のこと

連載◆09時間目
「効果的なサイト活性化策とは(1)~「限定」「ギャザリング」~」

皆さん、こんにちは、飯野です。前号は、携帯サイト企画立案方法を勉強する中で、効果的な画面遷移の書き方をお話いたしました。どのようなサイトにしたらいいか、頭を悩ませている担当者には是非活用していただきたいですね。今回は、さらにサイトを企画構築するに当たって是非組み込んで欲しい内容の例として「限定」と「ギャザリング」を取り上げます。後半は「ギャザリング」手法を考えられたネットプライスの執行役員 販売ディビジョン統括の星俊作氏の話なども記載しています。サイト活性化の1つの目玉となる可能性大ですよ。



サイト活性化策(1)「限定」

さて「限定」といったら皆さん何を想像されるでしょうか。私も今までいろいろなショッピングサイトを見てきましたが、「限定」メニューを有効に活用されているサイトがまだまだ少なく、非常にもったいないと思います。
既に皆さんご存知の通り、携帯ユーザーはほとんどが受身のユーザーです。
そういうお客さんが、あるとき時間の空いた時間(暇なとき)にショッピングサイトを訪れてきたと想像してください。携帯の小さい画面であれもこれも記載するのは困難ですから、まずはいかにTOP画面の中に「惹きのあるワード」を見つけてもらえるかがキーになります。それには、究極の言葉をなるべく使うようにすることが重要なのです。(たくさん使っては逆効果となりますので、ご注意を。)
今度、スーパーマーケットに行ってみて、「惹きのあるワード」を見つけてみてください。「お得な!***」「**%割引!」「限定**個!」「**日まで!」「**時まで!」「タイムセール中!」「もう1個プレゼント!」「送料無料!」「もれなく**人!」「100人のみ!」などなど――。このようなキャッチな言葉に目が行かない人はあまりいないでしょう。
そうです、是非、サイトにもこのような言葉を使ってみてください。もちろんその限定商品もそれに合わせて考えてみてください。
決して安売りを勧めているのではありません。「強い言葉」をTOPに入れてみることを勧めているのです。それも「限定」色を強めて。携帯電話は即効性で一番有効な媒体なのです。
是非、“今すぐ!”感をサイトにいれてみてください。そして今すぐ購入させてあげてください。そしてフォローは後日ゆっくりと――。これが基本です。売ってしまって“ハイさようなら”では、次につながりません。しっかりアフターフォロー(メール等)が必要です。当然ですが、そういうオススメ商品を用意または開発することも忘れずに。

サイト活性化策(2)「ギャザリング」

「ギャザリング」はもう皆さんご存知ですね。ご存じない方のために一応説明しますと、「ギャザリング」とは、参加人数が多くなるごとに価格がどんどん下がっていく全く新しい買い物方式のことを言います。  ネットプライスがこのビジネスモデルで複数の特許を申請しています。そしてこの会社は携帯公式サイトでは初めて「ちびギャザ」という名前で運営し、現在大盛況のサイトとなっています。

ギャザリングサービスとは

<株式会社ネットプライスの実績>
月商:10~12億円(内、ケータイ:6~7億円)
「ちびギャザ」システムOEMにて約100社へ提供(売上の50%相当)
※「ギャザ」「ギャザリング」はネットプライス社の登録商標ケータイ市場参入:2000年9月ユーザー数:100万人(内、ケータイ:45万人)

ここからは、同社執行役員の星氏に登場していただきます。星氏はネットプライスで携帯「ちびギャザ」を作られた張本人です。

(星氏 談)
2000年9月にケータイサイトを立ち上げたときは、まだドコモ機種502(モノクロ画面)の時代で、商品写真を掲載しても黒い塊にしか見えず、「影絵」のような状態でした。(笑)。ですからテキスト表現に命をかけました。徹底的に商品を言葉で表現して、理解していただこうと思ったのです。1商品で大体400~500文字くらいです。そして購入時のユーザーコメントも重要視しました。購入者はこのコメントを見て、背中を押されて買うことができるからです。
カラー端末が普及するようになってからの売れ筋として特徴的だったのは、「盤面の赤い腕時計」で、週に20~30個は売れました。リアルな店で「赤い時計」を購入する人はあまりいないですよね。それが、ギャザリングで週に100個以上売れたのです。徹底的に説明をして、訴えるとお客様は購入してくださるということが分かりました。
お客様からの問い合わせの9割がメールです。弊社はその対応もノウハウを持ち、今は、基本250文字で返信するようにしています。短すぎず、長すぎず、お客様の聞きたいことを簡潔に答えてあげる努力をしています。
もう1つ、弊社の強みは、現在ある700~800点のアイテムです。30人の専任バイヤーが日々商品選定に明け暮れ、1週間でほとんどの商品を入れ替えています。
これだけの多くの商品を1週間で入れ替えられる運用体制を持っているのは、非常に強いと思っています。現在のところ競争相手がいません。そういう観点では、やはり「商品力」が一番の差別化ポイントですね。
ギャザリングは「暇つぶし=衝動買い」の文化が成立しているモデルだと思っています。集客力を購買力につなげられるには「ギャザリング」が一番でしょう。お客様みんながハッピーになり、売上もお客様全員からいただくことができます。
しかしオークションは、オークション自身が圧倒的な集客力を生みますが、最後に商品を手に出来るのは1人なため、1人だけが幸せになるモデルといえます。当然、売上も1人からしかいただけません。
現在の課題は、商品の奥行きと幅を持たせることですね。もっともっとアイテム数を増やし、商品あたりの販売可能数も増やしたいと思っています。そして「ちびギャザ」全体はインターネットの成長を上回るスピードで成長したいと思います。



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飯野勝弘プロフィール

飯野勝弘プロフィール

日本IBM㈱にて法人営業後、大手通販会社の通販部門責任者を経て、 ㈱MTI(ジャスダック上場企業)執行役員モバイルコンテンツ事業部長として、公式コンテンツ300サイト以上の立ち上げを経験。現在㈱モバイルコマース代表取締役として、全国の通販企業の携帯サイトコンサルティング業務を行う。
主業務に携帯サイトの設計企画、3キャリアへの公式承認代行(完全成功報酬制)、サイト開発、運営、売上UPコンサルティング、セミナー等 幅広く活動中。毎月4キャリア(ドコモ・KDDI・ソフトバンク・ウイルコム)へ通販企業様の公式サイト提案を行っている。数社のIT企業役員も兼務。


連絡先:東京都世田谷区用賀2-38-14 青木ビル 4階
電話03-3700-5259



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